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肌の防御機構1
表皮には外的刺激から体を守る機能があります。これをちゃんと発揮するには水分、脂分が保たれている必要があります。
皮膚の保水能力を構成するものは「皮脂膜」「天然保湿因子」「細胞間脂質」です。
「皮脂膜」は油が角質の間にしみこみ角質が剥がれ落ちないようにしています。
「天然保湿因子」は水分を吸着する性質が高く保水に働きます。
「細胞間脂質」は誰の肌にもあるセラミドが主成分です。セラミドは肌のバリア機能を働かせるための主役の成分です。不足すると乾燥などの外部刺激で肌荒れしやすい状態になってしまいます。
表皮の生まれ変わるサイクル
表皮は深層から「基底層」「有棘層」「顆粒層」「角質層」の四層構造になっています。
表皮は基底細胞から始まり、有棘細胞、顆粒細胞、角質細胞へとだんだん表に押し出されていき、最後には角質として剥がれ落ちます。
角質になるまでのことをターンオーバーと言い28日ほどで行われます。
その後角質は2週間ほどで剥がれ落ちます。
そのため表皮は傷ついても6週間ほどあれば生まれ変わりきれいになります。
ヒフの機能について
ヒフは体全体にあり、外界との境界を作る薄い膜です。
面積は平均1.6㎡
重さは平均3kg
厚さは1.5~4mm
です。
ヒフは3層構造で表皮、真皮、皮下組織があります。
表皮は外界に対する防御機能があり、外界と自分との境界線になっていて、角質層などがあります。
ここは内側から栄養されないため外側から保湿成分などのスキンケアにより栄養を与える必要があります。
角質の美しさが肌の美しさを決めます!
真皮層には肌のハリを保つコラーゲンやエラスチンがあります。
また血管やリンパ管があるので、顔色を良くする、ターンオーバーを促進する、リンパの代謝を改善する、むくみを取りたいといった場合真皮に働きかける必要があります。
皮下組織には脂肪組織があり、その下に筋肉があります。
目より上にできるシワの要因とは
顔のシワはよく動く目、頬、口の周りを中心に起こりやすいです。
額、眉間、目の周りなどのシワは目の開閉とまゆ毛の上下運動の結果起こります。
また加齢により上まぶたが下がることがシワの形成に関係しています。
上まぶたが下がると、それを避けるために額の付近の筋肉が収縮してまゆ毛を持ち上げます。
その結果額に横ジワが出来てしまいます。
さらに老眼やストレスにより目を細める運動があるとシワを起こしてしまうので、眉間などのシワが気になっている人は、なるべくそういう動きをしないように心がけましょう。
シワとは
加齢によりコラーゲンやエラスチンの産生量が少なくなると、ヒフの真皮層という場所の代謝が低下します。
そうなるとヒフの線維の束が不均一になり、張りを失ったヒフが凹むのでシワになります。
またよく知られていることですが、外的要因では紫外線によるダメージを受けるとヒフの弾力が失なわれてシワになりやすくなります。
シワには種類があります。
ヒフが乾燥してできる「乾燥シワ」これはしっかり保湿すればなくなるシワです。
「小ジワ」は目尻や額などに出来やすく、ヒフの真皮まで至っているため、ヒフを引っ張らないとシワが消えません。
さらに深くなり目や口の周りにできるシワは「大ジワ」と呼ばれます。
「大ジワ」になってしまうと改善が難しくなるの日々化粧水などをしっかり使い保湿することが重要です。